坂戸市社会福祉協議会 後見実施機関設置・運営プロジェクト 第4回

成年後見制度

閲覧頂き、ありがとうございます。一般社団法人 全国地域生活支援機構(以下、JLSA【ジルサ】)で広報委員を務め、JLSAサイトで電子福祉マガジンの編集長をしている加藤です。

JLSAでは、公益社団法人 日本財団様(東京都港区 会長 笹川陽平)からのご支援を頂き、本年(平成30年)4月より社会福祉法人 坂戸市社会福祉協議会(以下、坂戸市社協)様が法人後見を受任できる体制づくりと後見実施機関の設置・運営に向けたご支援を開始しております。

今回のプロジェクトが、各自治体・地域で行われる後見の取組みにお役に立てればと思い、本プロジェクトの内容をアップしていきます。是非、ご参考頂ければと思います。

今回は、4月26日(14:00~15:30)に行った「ケアマネージャー様向け ニーズ調査説明会」と第4回のミーティング(同日 15:30~16:00)の実施内容をお伝えします。

では、今回の記事の内容です。
1.ケアマネージャー様向け ニーズ調査説明会の様子
2.わたしのお守り総合補償制度のお知らせ
3.第4回ミーティング 説明会の反省と今後の段取り

参加メンバー
坂戸市社協様:谷津様、土井丸様、三浦様、関口様
JLSA:金原、尾川、宮崎、重田、園部、加藤

1.ケアマネージャー様向け ニーズ調査説明会の様子
4月26日、ケアマネージャー様向けに、坂戸市内で後見の必要性を調査する「ニーズ調査説明会」行いました。この1ヵ月の間に準備を進めていた説明会を無事開催することができました。

今回の説明会は、JLSAから尾川、金原が行いました。
※講座実施前の風景です。

説明会の冒頭は、坂戸市社協 事務局長の谷津様からご挨拶がありました。

今回の説明会の趣旨を一通り、ご説明頂きました。

続いては、同じく坂戸市社協の土井丸様から、「日本の成年後見の現状と坂戸市における成年後見に対する取組状況」というテーマでお話を頂きました。

プログラム内容は下記の通りです。
1.成年後見制度の基礎知識
2.成年後見制度の利用状況
  増加傾向ではあるが、認知症高齢者等の数と比較するとまだまだ利用されていない
3.成年後見が活用しきれてないのはなぜか
  1)専門職の方が後見人になると・・・意思決定支援や身上保護の視点が不足がち
  2)後見開始後、本人、その親族、後見人を支援する体制が不十分
4.坂戸市の成年後見に対する取組状況
5.坂戸市の市民後見推進事業について
  坂戸市社協による市民後見人の養成など
6.今後の取組方針
  1)平成30年度中に、法人後見の受任を行うことを目標
  2)成年後見を必要とする方の所在等を調査することの必要性
  3)ケアマネージャー様へのニーズ調査の協力依頼

以上、15分弱でお話を頂きました。

続いては、JLSA尾川より、ケアマネージャー様向けに、後見の「ニーズ調査」に関する説明を行いました。

今回の説明会は、大きく3つのテーマで行いました。
1.成年後見 ニーズ調査のお願い
2.ヒアリングシートの記入法
3.質疑応答

1.成年後見 ニーズ調査の御願い
  はじめに、
  1)調査の目的
  2)調査対象者(今回の調査では、高齢者。 ※障害者は年明け)
  3)調査期間(4月26日~5月31日)
  4)調査方法(ヒアリングシートに基づく調査)
  5)スケジュール全体の概要
  についてお話をしました。
  

2.ヒアリングシートの記入法
ここから、ヒアリングシートの記入の仕方を、サンプル例でご説明しました。

1つ1つの項目に対しての考え方、判断に迷った時の記入の仕方などをお知らせしていきました。

3.質疑応答
 約1時間弱の説明が終わり、質疑応答のお時間を頂きました。頂いたご質問の中では、2名の方から、「ヒアリングシートでは、後見が必要と思われると我々が判断しても、当のご本人が(後見に関する)相談は受けたくない。という場合はどうしたら良いでしょうか?」というご質問を頂きました。

 非常に難しい問題ではありますが、今回の調査においては、ご本人の意思決定を尊重するという立場で考え、個別相談を希望されない場合は、今回実施予定のJLSAからの帯同訪問や個別相談は実施する予定がないことをお伝えしました。

4.わたしのお守り総合補償制度
 説明会の終わりに、JLSA事務局長で、株式会社グリットで代表を務める重田から、高齢者、障害者の方々が安心して暮らせるための総合補償制度 “わたしのお守り総合補償制度”について、ケアマネージャー様にお話致しました。

この“わたしのお守り総合補償制度”は、高齢者・認知症・障害者ご本人、ご家族、その支援者の方々を、様々なトラブルからお守りするための総合補償制度。JLSAでは、住み慣れた地域で、高齢者、障害者の方々が安心して暮らせるために、この総合補償制度の普及に努めるとともに、ケアマネージャー様の方々にもご協力頂きたい旨をお話致しました。

 
※「わたしのお守り総合補償制度」
認知症・高齢者、障害者の方が、徘徊等で第三者にケガを負わす、お店の商品を壊してしまったときなど法的な賠償責任が伴った時の補償や、オレオレ詐欺や事故、遺産分割調停などの際に、弁護士に相談・裁判への委任費用を補償、更に施設や自宅でケガをしてしまった際に補償できる制度

ニーズ調査説明会の内容は以上です。
改めて、お忙しい中、ニーズ調査説明会にご参加頂いたケアマネージャーの皆様方に感謝です。

つづいて、第4回のミーティングです。
今回のアジェンダです。
1.本日のニーズ調査説明会の振り返り
2.帯同ヒアリングの段取り

1.ニーズ調査説明会の振り返り

説明会終了後は、本日の振り返りを行いました。講座終了時には、参加者の方から個別に坂戸市社協様のメンバーの方々に質問を頂きました。

ケアマネージャーが後見は必要だと思っていても、本人が利用を避けている場合はどうするのか?といった質問が出た。

1)今回の見解
① 今後、申立て時の誤解を解消
申立てにあたっては、全ての書類が漏れなく記入されていなければいけないという誤解をされているケースがある可能性が高い。丁寧に説明して、誤解を解いていくことが不可欠であるという認識で一致しました。
② 後見の必要性を理解してもらえる話し方の重要性
ヒアリングの際、ご本人が後見の利用を反対するケースがでた場合に想定できることは、伝える側が後見のことをうまく伝えられない可能性もあるかもしれないという話になりました。今後は、応酬話法のスキルを上げるためにも、説明マニュアルのようなものも作っていこうという話になりました。

2) 説明会に参加できなった拠点への対応
今回、残念ながら出席できなかった事業所への対応は、各事業所で、都合のつくときに坂戸市社協に立ち寄ってもらう形式をとり、個別に対応することにしました。

3)行政との連携
ある居宅介護支援事業所のケアマネージャー様からは、今般の社協の取組みに対して大きな期待を寄せられていました。既に、首長申立て1号案件が想定されるような事案も出てきているとのこと。
なお、今回調べたところ、首長申立ての要請先に社協が入っていないことが判明。今後は、首長申立てについては、行政との連携を図っていくことが必要である旨のお話をしました。

2.帯同ヒアリングの段取り
今後、帯同訪問用ヒアリングシートを提出してくれた事業所様から順次予定を埋めていくことを取決めました。

3.個別相談
個別相談に進む事案について、相談会の段取り、後見相談シートの内容について確認を行いました。また、個別相談先の中から、ケース会議に進む事案が出てくることも考えられるため、可能であれば、個別相談の段階から後見支援員に参加していただくのがよいのではないかと話合いました。
現在、あんしんサポートの生活支援員を務めてもらっている市民後見人養成講座を受講された4名の方に、5月から順次声かけを行っていくことになりました。

4.体制整備
品川区社会福祉協議会様にご協力いただき、定款等の資料を参考とさせていただきながら組織体制・規程類の整備を進めていくことをJLSA尾川から報告致しました。あわせて、次回の定例ミーティングで、組織体制・規程類の整備について検討することになりました。
また、品川社協様からケース会議等の見学許可も頂いたことから、日程を調整のうえ、参加を検討することになりました。

5.次回の日程・議題等
次回、5月1日に、後見相談シートおよび体制整備についての検討を行う予定です。
こちらの用紙は5月の中旬以降にアップ致します! 

皆さんからのご意見・ご質問も合わせてお待ちしております!
今号は以上となります。

プロジェクトキックオフをご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/interview/sakado-hkokenpj1/

第1回のミーティング(プロジェクト概要とニーズ調査)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/interview/skd-hkoken1/

第2回のミーティング(ニーズ調査説明会への準備)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken2/

第3回のミーティング(ニーズ調査説明会の最終確認と体制整備)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken3/

第5回のミーティング(ヒアリングシートの回収状況と個別相談への対応)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken5/

加藤 雅士

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電子福祉マガジンの編集長。一般社団法人 全国地域生活支援機構にて広報委員を担当する。現在、株式会社グリットの代表取締役会長としても活動を行っている。

プロフィール

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