坂戸市社会福祉協議会 後見実施機関設置・運営プロジェクト 第5回

成年後見制度

閲覧頂き、ありがとうございます。一般社団法人 全国地域生活支援機構(以下、JLSA【ジルサ】)で広報委員を務め、JLSAサイトで電子福祉マガジンの編集長をしている加藤です。

JLSAでは、公益社団法人 日本財団様(東京都港区 会長 笹川陽平)からのご支援を頂き、本年(平成30年)4月より社会福祉法人 坂戸市社会福祉協議会(以下、坂戸市社協)様が法人後見を受任できる体制づくりと後見実施機関の設置・運営に向けたご支援を開始しております。

今回のプロジェクトが、各自治体・地域で行われる後見の取組みにお役に立てればと思い、本プロジェクトの内容をアップしていきます。是非、ご参考頂ければと思います。

今回は、5月1日(13:30~15:00)に行ったミーティングの実施内容をお伝えします。

では、今回の記事の内容です。
1.ヒアリングシートの回収状況
2.帯同日程の調整
3.個別相談
4.体制整備・規程類の整備
5.品川区社協への見学日程について

参加メンバー
坂戸市社協様:谷津様、土井丸様、三浦様、関口様
JLSA:金原、尾川、宮崎、園部、加藤

1.ヒアリングシートの回収状況について
坂戸市社協様から、4月26日のニーズ調査会後、3事業所から3枚の提出(うち、1事業所から3枚の提出)があった旨の報告がありました。

坂戸市社協様及びJLSAのメンバーで、早速ヒアリングシート内容を確認し、ディスカッションを行いました。

今回、記載して頂いた内容を吟味してみると、改めて、ケアマネージャー様と我々で、ヒアリングシートのチェック項目の「○×」の回答の判断基準の認識レベルを合わせる必要があるのではないか?と討議しました。

例えば、ヒアリングシートにはテーマが、「日常生活」、「医療・介護」、「社会保険・税金」、「財産管理」、「相続関係」の5つに分かれています。

その中の「日常生活」のチェック項目に「日常の金銭管理はできている」というものがあります。今回のある方のヒアリングシートでは、この項目に○がついている方がいました。

しかし、

「もしかすると、(ケアマネージャー様が)ご本人はできないが、ヘルパーの方で対応できている、として“○”をつけていないか」という議論が行われました。
※この例で言えば、既にご本人は「金銭管理ができていない状態」にあると判断され「×」

今後の調査実施にあたり、JLSAが帯同訪問する際に、各ケアマネージャー様とこのレベル感を合わせていくことを話し合いました。

なお、早期に回収できた3枚とも、ご本人が、いずれも「個別相談については希望しない」とのこと。前回の会議でも話合いましたが、ケアマネージャー様も含め、後見制度を簡易に説明できるマニュアル集の作成と研修会の実施の必要性があるとの認識が深まり、これを実施していくことになりました。

2.帯同ヒアリングの日程について
JLSA代表理事の金原との日程調整を行いました。帯同訪問には、最低でもケアマネと2名で同行し、次回以降経験を積む観点から、+坂戸市社協(土井丸主査)から1名加えて3名で訪問することになりました。

3.個別相談について
JLSAが用意した個別相談シートの内容について、確認を行いました。項目については概ねOKでしたが、ヒアリングシートの総合的な能力判定の表現方法については、継続課題となりました。

4.体制整備・規程類の整備について
坂戸市の現状を踏まえ、どのような組織作りを行うかについて、意見交換を行いました。以前、市民後見推進委員会でも、権利擁護センターを設置するのか、成年後見センターまで進むことを想定するのかという議論を行ったことがあるとのことでした。

業務分掌上、どこに位置づけたらよいのか悩むとの意見もありました。権利擁護センターであれば、あんサポ+法人後見ということで社協内部だけで完結できるが、成年後見センターとなると、市との話し合い・役割分担も必要となる。

土井丸主査が調べたところでは、さいたま市社協や横浜市社協の定款では、権利擁護事業の位置づけであり、坂戸市が現状取りうる選択肢に近い。一方、岐阜県関市や神奈川県鎌倉市では、かなり幅広な位置づけになっているとのこと。

ここで、成年後見センターと中核機関の違いについても合わせて討議が行われました。名称と内容が一致していない点もあるが、まず坂戸市社協が目指すべきは、法人後見の受任であり、後見実施機関の設置であること。その一環として、コーディネーター・つなぎ役としての役割を果たす必要があり、結果として、実質的なワンストップ対応が求められることの確認も行いました。

また、JLSAからは、家庭裁判所の要求目線を考えると、申立てに至るまでの本人への関わり方が問われること、法人内部の業務監視委員会機能の有無等も問われることをお伝えしました。昨年刊行した「法人後見のてびき」に示した法人の内部体制の姿を参考に示すことになりました。

なお、品川区社協にご協力をいただいた定款を始めとする各種規程類の内容確認も行いました。「法人後見のてびき」に示した規程類の参考事例等から、適宜必要と思われる規程類を整備していくことになりました。

報酬等助成については、坂戸市は、生活保護のみの助成など要件が厳しいため、適用は限定的とのこと。また、後見支援員については、実費弁償ではなく、委託費として雇用する必要があるのかとの質問がありましたが、委託費として報酬を出すこと、あんサポの生活支援員と同じように考えればよいとのことになりました。

また、後見支援員の裁量権については、きわめて限定的に運用すべきであり、法人としての意思決定を図る体制整備が必要であることも合わせてお伝えしました。続いて、策定している規程類や研修の実施の有無等も、家庭裁判所のチェック項目に入っていることをお伝えしました。

定款変更についても話合い、6月の理事会・総会で決定する予定となりました。

5.品川区社協への見学日程について
品川区社協からのご厚意で、ケース会議・ケース方針決定会議・運営委員会の見学できることになり、このケース会議に、6月の中旬に行くことになりました。

6.最後に
  次回の会議は、5月8日の10:00より会議を行うことになりました。

今号は以上となります。

皆さんからのご意見・ご質問も合わせてお待ちしております!
今号は以上となります。

プロジェクトキックオフをご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/interview/sakado-hkokenpj1/

第1回のミーティング(プロジェクト概要とニーズ調査)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/interview/skd-hkoken1/

第2回のミーティング(ニーズ調査説明会への準備)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken2/

第3回のミーティング(ニーズ調査説明会の最終確認と体制整備)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken3/

第4回のミーティング(ニーズ調査説明会の実施と振り返りミーティング)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken4/

第6回のミーティング(ヒアリングシートの回答内容の確認と体制整備と規程類のフィードバック)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken6/

加藤 雅士

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電子福祉マガジンの編集長。一般社団法人 全国地域生活支援機構にて広報委員を担当する。現在、株式会社グリットの代表取締役会長としても活動を行っている。

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