坂戸市社会福祉協議会　後見実施機関運営プロジェクト　第10・11回合併号

2020.07.27

成年後見制度

閲覧頂き、ありがとうございます。一般社団法人　全国地域生活支援機構（以下、JLSA【ジルサ】）広報委員の加藤です。JLSAでは、2018年4月より、坂戸市社会福祉協議会様が後見実施機関設立に向けたご支援を開始し、その後、法人後見を受任できる後見実施機関設立に向けた支援を行い、実際に法人後見を受任することになりました。

2019年4月からは、法人後見受任後の運用支援を開始しております。
今回のプロジェクトの内容が、各自治体・地域で行われる後見の取組みにお役に立てればと思い、本プロジェクトの内容をアップしていく予定です。是非、ご参考頂ければと思います。

ただし、プロジェクトの内容において、被後見人の方の個人情報に関することなど、機微な情報に関しては、公開は控えることとなります。あらかじめ、ご了承ください。

法人後見受任後の運用サポート第10・11回は、2019年12月10日に行った定例ミーティングの内容をお伝えします。

１．日時・場所
２０１９年１２月１０日（火）　１３時３０分～１５時００分
坂戸市福祉センター

２．出席者
坂戸市社会福祉協議会：三浦主事
ＪＬＳＡ：尾川

３．発言要旨と討議結果（肩書・敬称略）
１）受任事案・候補事案について
２）市民後見フォーラムについて
３）法人後見マニュアルについて・その他

法人後見を行う企業、施設、団体様が成年後見業務遂行上で発生する賠償リスクからお守りする保険（保険代理店：株式会社グリット）

１）受任事案・候補事案について

個別事案は、秘匿性が高いため、個別内容は伏せ、共有できる情報や対応状況をお知らせします。
　【対応１】
　同じ施設に入居している夫婦仲がよくないケースについて。
⇒一方を別の施設に移すことを検討しているとのことでした。

【対応２】
家裁への補足資料作成や申立書類の添削など、弁護士への依頼について
⇒公式に顧問等の形で、（金額はともかく）きちんとお支払いするようにした方がよいのではとアドバイスを行いました。

【対応３】
今後、受任件数の増加が見込まれる中、状況が落ち着いた事案等の対応方法について。
⇒順次、後見支援員の活用や、市民後見人の確保育成に力を入れるなどにより、社協はむしろ監督側に回ることで現場の負担を減らし、要対応案件への関与をもっと増やしても良いのではとアドバイスを行いました。

２）市民後見フォーラムについて

告知に関しては、市の広報１月号に掲載予定で、公共施設、包括、居宅・通所系事業所等にも普及を図ることとしました。障害相談支援センター等にも案内を送ったほか、県社協にも案内を送り、全社協を通じた案内をお願いしているとのことです。
事前打ち合わせは、１２月１７日１４時から、パネラー全員参加して行うこととしました。配布資料等は、先般の打ち合わせで行ったものを少し手直しして、ＪＬＳＡから送付します。
また、社協報告資料については、１７日の打ち合わせ等や、ＪＬＳＡのサポートを通じて完了させることとしました。

３）法人後見マニュアルについて・その他

法人後見マニュアルについて、第４章「後見開始後の事務」までの変更箇所について、尾川から内容説明を行いました。候補者等が、本人情報シートの内容について関与・バイアスをかけるようなことは避けるべきではないかと社会福祉士会の研修で報告があったことから（金原より情報提供）、ケース会議に提出する現状のフローの是非について討議を行いました。
現状では、本人情報シートの内容の是非を討議はしないものの、マニュアルへの記入方法・表現も含め、引き続き検討を行います。

１月の予定については、次週、定例の場で決定します。契約書については来週内容確認を行います。
今年度の支援活動の最終報告としては、大きな成果物として、本マニュアルの整備を図ることであることから、現在進行中の事案における活動内容や課題についても、随時盛り込み、追加変更を行っていくべきであるとアドバイスを行いました。なお、三浦様より、申立書類については、全国統一化が図られる方向であり、さいたま家裁では不要とされている収支予定表についても、全国必須となる見通しであると報告がありました。