坂戸市社会福祉協議会 後見実施機関設置・運営プロジェクト 第12回

成年後見制度

閲覧頂き、ありがとうございます。一般社団法人 全国地域生活支援機構(以下、JLSA【ジルサ】)で広報委員を務め、JLSAサイトで電子福祉マガジンの編集長をしている加藤です。

JLSAでは、公益社団法人 日本財団様(東京都港区 会長 笹川陽平)からのご支援を頂き、本年(平成30年)4月より社会福祉法人 坂戸市社会福祉協議会(以下、坂戸市社協)様が法人後見を受任できる体制づくりと後見実施機関の設置・運営に向けたご支援を開始しております。

今回のプロジェクトが、各自治体・地域で行われる後見の取組みにお役に立てればと思い、本プロジェクトの内容をアップしていきます。是非、ご参考頂ければと思います。

今回は、7月3日(13:30~15:40)に行ったミーティングの実施内容をお伝えします。

では、今回の記事の内容です。
1.成年後見制度利用促進専門家会議の状況報告
2.ニーズ調査報告書について
3.個別相談の状況報告
4.死後事務委任サービスの検討について
5.ケース会議の在り方について
6.家裁訪問について

参加メンバー
坂戸市社協様:土井丸様、関口様
JLSA:尾川、園部、加藤

会議の内容は以下の通りです。ご参考ください。
まずは、本日のタスクを確認しました。

1.成年後見制度利用促進専門家会議の状況報告
冒頭、JLSA尾川より、成年後見制度利用促進専門家会議の状況(特に意思決定支援の動向と医師の診断書の改訂版について)について情報提供を行いました。
合わせて、信用金庫などを中心に徐々に広がりつつある後見預金について、尾川著で「きんざい」からこの6月30日に出版した「後見預金」でその仕組みを説明しました。

「後見預金」の取組は、特に、信用金庫・信用組合をはじめ、地方銀行に取り組んでもらいたい仕組みです。是非、金融機関の方には、ご一読頂きたいと思います。

2.ニーズ調査報告書について
別紙報告書(0.8版)に沿って、内容の説明を行いました。

JLSAから、分析結果の要点を伝えました。
1)回収できたシート40件(有効な後見申立対象先は36件)のうち、後見の申立事案は20件(うち困難事案は11件)と推定される。
2)その結果、対象事案に対する後見要申立割合は、約56%と推計される。
3)介護保険利用者約3700人を母集団と考えると、坂戸市内の後見ニーズがある高齢者は、約2000人と推計される。
4)介護保険利用者が約5700人に増加する2025年には、後見ニーズがある高齢者は約3100人に増加すると推計される。
を報告しました。

坂戸市社協様からは、6月の定例議会では、首長申立の件数に関する質問があり、毎年2~3件と回答しているとの報告がありました。

今回の分析結果による後見ニーズと首長申立ての件数との間に、かなりの乖離が見られました。市長・副市長に置かれては、後見ニーズは年間20~30件程度であると認識されている可能性は高いため、事前に副市長には説明しておきたいとのお話がありました。

8月7日に、坂戸市への今回の活動報告を行う予定でおりますが、この報告書の取り扱い方については、社協様内で検討頂くことになりました。

なお、先日、市役所から、さいたま家裁川越支部管内の昨年度申立件数・利用者数の統計書類が送られてきたとのこと。これによれば、坂戸市は、昨年度申立件数15件、97件とのことであったことも合わせて報告されました。

3.個別相談の状況報告
土井丸主査より、7月の個別相談結果2件(2件目は資料受領)のうち、1件目について今後の方針についての相談があった旨が報告されました。

個別相談時では、ある程度受け答えもできて、補助か保佐くらいということを想定していたケースがあったが、個別相談後、担当のケアマネから連絡が入り、さきほどの訪問のこともまったく覚えていない様子だとの連絡が入った事案が報告されました。

改めて、ケアマネ様との連携が不可欠であるとの認識をもち、同事案については、8月のケース会議に上げていくことになりました。

4.死後事務委任サービスの検討について
今までの個別相談でも、死後事務の問題については、たびたび課題となっていることが報告されました。

今後、坂戸市を交えて、社協が死後事務委任サービスに取り組んでいくことについて提案を行い、意見交換を行いました。JLSAからは、福岡市社協と横須賀市社協の資料を提示。JLSAとしても、死後事務委任にかかる社協の取組みに対して、ソリューションを提供できる体制を検討してきたいと説明しました。

5.ケース会議の在り方について
ケース会議の運営の在り方については、新規事案のための検討会議のほか、いったんケース会議に上げた事案のフォロー・モニタリングのための会議も必要になることと、後者については、随時開催が必要になる旨等の説明を行いました。

また、ケース会議で使用する相談シート改訂版の提示を行いました。以前、後見相談シートとしてfixしたものを、SOAP記録の趣旨が明確になるように修正したことによるものです。また、個別事案についての継続的な記録が必要となることから、その書式も検討していくことを説明しました。

6.家裁訪問について
家裁訪問日程については、交渉中であるとのことです。
JLSAからは、家裁訪問に際しての検討ポイントを説明。今回は、個別事案の説明訪問ではないので、規程類については、すべて提出する必要はなく、リストアップに留める旨を提案しました。

ただし、個別事案の申立準備に入ることを考えると、今月中には、一揃い用意しておく必要があります。坂戸市社協様からは、事務局体制をきちんと整備しなければならないと認識しているとの発言があり、合わせて準備を進めることになりました。

また、坂戸社協様からは、規程とともに、要領等を作成した時に、使用する書式についても、揃えておきたいとの発言がありました。ひな型等があれば、見せてほしいとのこと。JLSAが持っている資料や、品川区社協等の事例を参考に用意する旨を回答しました。

7.次回の日程・議題等
次回は、7月10日13時半から、福祉センターにて定例を実施予定。
会議体の設置運営体制の整理検討、家裁訪問時資料準備、ケース会議開催に向けた準備等を討議予定する運びとなりました。

以上

皆さんからのご意見・ご質問も合わせてお待ちしております!
今号は以上となります。

プロジェクトキックオフをご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/interview/sakado-hkokenpj1/

第1回のミーティング(プロジェクト概要とニーズ調査)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/interview/skd-hkoken1/

第2回のミーティング(ニーズ調査説明会への準備)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken2/

第3回のミーティング(ニーズ調査説明会の最終確認と体制整備)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken3/

第4回のミーティング(ニーズ調査説明会の実施と振り返りミーティング)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken4/

第5回のミーティング(ヒアリングシートの回答内容確認と体制整備と規程の方向性の確認)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken5/

第6回のミーティング(ヒアリングシートの回答内容確認と体制整備と規程づくり)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken6/

第7回のミーティング(ヒアリングシートの回答内容確認と個別相談の状況、体制整備と規程づくり)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken7/

第8回のミーティング(ヒアリングシートの回収状況と個別相談先の対応、受任体制の整備、事業収支計画書の策定)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken8/

第9回のミーティング(ヒアリングシートの集計分析結果、ニーズ調査報告書、ケアマネージャー様向け普及啓発、事業計画の策定等)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken9/

第10回のミーティング(品川区社会福祉協議会様のケース会議の振り返り、ケース会議にあげる事案、後見事業の運営資金等)をご覧になりたい方はこちらから
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第11回のミーティング(個別相談の振り返り、ニーズ調査の中間報告、ケース会議の在り方、受任計画等)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken11/

第13回のミーティング(個別相談の振り返り、ニーズ調査の中間報告、ケース会議の在り方、受任計画等)をご覧になりたい方はこちらから
https://jlsa-net.jp/sks/skd-hkoken13/

加藤 雅士

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電子福祉マガジンの編集長。一般社団法人 全国地域生活支援機構にて広報委員を担当する。現在、株式会社グリットの代表取締役会長としても活動を行っている。

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